いまさらレビュー『マチネの終わりに』(本作・映画)

平野啓一郎のデビューは鮮烈だった。漢文体の神学をめぐる作品は『新潮』掲載時から火がついて、あっという間に芥川賞。当時の最年少受賞だった。京大から恐るべき才能、忽然と登場と作品以上に作家本人がクローズアップされ、誰が言ったのかな、三島由紀夫の再来と評されていた。読書オタクとしては当然いち早く入手読了して、どんな読書経験を積んで同作に繋がったのだろうと興味深かった。勿論、感心、嘆息した。けれどもその後

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