里見浩太郎 かつては仲買卸売業の名優が語る「築地の思い出」 2016/10/8 「築地は、人の心がうごめいている場所、“あ〜これが生きているということだ”と感じられるところなのです」 そう語るのは俳優の里見浩太朗(79)。高校卒業後、歌手を目指して上京。築地市場の叔父の会社に就職した。 「私は、そろばん2級と簿記3級をもっていたから、てっきり経理として働くものだと思っていたんです」 里見の叔父は塩物や干物を扱う仲卸。経理係のはずだったが……。 「いきなり初日