夏八木勲の映画デビュー すでに圧倒的「男臭さ」!――春日太一の木曜邦画劇場 2019/5/28 1966年作品(88分)/東映/レンタルあり 夏八木勲が亡くなり、早いもので七回忌を迎えた。 間違いなく、筆者が最も愛した役者の一人であり、スクリーンやテレビ画面に映し出される彼の姿、そして一挙手一投足の全てに対して、役柄を越えて心酔していた。 夏八木勲の魅力。それはなんといっても、隙がないまでに充満し、そして放たれている、その圧倒的な「男臭さ」である。厳(いか)つい面相、ギラつく眼差し、