「世界中の人々に読んで貰いたい」ちばてつや超推薦マンガ『ペリリュー』 3等身の兵士だからこそリアルに感じる、戦争が日常であるという“狂気”
日本のはるか南、フィリピン諸島の東にあるパラオ共和国ペリリュー島。1944年夏、この地であった壮絶な戦いを描く『ペリリュー 楽園のゲルニカ』(白泉社)のコミックス第1巻が発売となった。作者は自身の精巣腫瘍と肺がん闘病を綴ったエッセーマンガ『さよならタマちゃん』や、疎遠になっていた親との関係性を描いた『おやこっこ』を手がけた武田一義氏だ。
一見するとほのぼのした雰囲気に見える3等身の登場人物たち―