今の“小島慶子”だから書けた、海外在住の妻たちのリアル 2017/5/22 『ホライズン』(小島慶子 著) 小島さんの2作目の小説、初の長編の舞台は、南半球のとある国。現地の日本人コミュニティに属する女性たちが描かれるが、彼女らは絶え間ない噂話や同調圧力に煩わしさや息苦しさを感じている。小島さん自身も家族とオーストラリアのパースに住み、3週間毎に日豪を行き来しているが、 「私は現地の日本人ソサエティとは無縁なんです(笑)。だからこの作品は、いっさい取材をしていない全く