華やぎと真摯、併せ持つ=逆境にうせぬ向日性-中村紘子さん死去

演奏にも、振る舞いにも、大輪の花を思わせる華やぎと向日性があった。それが戦後を脱し、経済発展の道を進む時期の日本で、豊かさの象徴としてのクラシック音楽の在りようと、ある意味で重なり、ジャンルの枠を超えた人気を博した。 自身、デビュー50年を祝った7年前、「高度成長にちゃっかり乗るように自分も成長し、国際社会へ出て行った。時代の幸運なしにはあり得なかった」と振り返った。 その結果が1965年のショパ

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