エンタメ長編『怪物』発表の東山彰良氏「現実と小説はあくまで双方向」

東山彰良氏が新作を語る 【著者インタビュー】東山彰良氏/『怪物』/新潮社/2860円  主人公は、〈鹿康平が怪物を撃ったのは一九六二年のことだった──『怪物』という小説を、わたしはそのように書きだした〉と語る台湾出身の作家〈柏山康平〉。鹿康平のモデルは台湾空軍として広東省上空を偵察中に撃墜され、1959年~1962年まで大躍進政策下の中国に囚われていた母の次弟〈二叔父さん〉だ。叔父自身はホラ話しか

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