末期癌の医師・僧侶が語る空海「重々帝網名即身」の解釈 2016/10/20 医師・僧侶の田中雅博氏 2014年10月に最も進んだステージのすい臓がんが発見され、余命数か月であることを自覚している医師・僧侶の田中雅博氏による『週刊ポスト』での連載「いのちの苦しみが消える古典のことば」から、「空海」の「重々帝網名即身」という言葉の解釈を紹介する。 * * * 弘法大師空海の著作『即身成仏義』の中に八句からなる「即身成仏」の詩文があります。その四番目の句が「重々帝網名即身」