8年前に遭難した元夫は生きているのか…? 新聞連載で話題・桐野夏生の長編『とめどなく囁く』

『とめどなく囁く』(桐野夏生/幻冬舎)  結婚して4年になるが、夫の意外な一面を見て、驚くことがいまだにある。だからこそ飽きずに結婚生活を続けることができているのかもしれないが、夫が何気なく放った一言が、自分の予想とあまりにかけ離れていた時…。一体これまで、私は彼のどこを見て、何を判断してきたのだろうかと不甲斐なさを感じるのも事実だ。一番近くにいるからといって、相手のことが全部わかるなんてことはな

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE