穴うがつ作風を確立 豊福さん死去 東洋の精神込め

博多港引揚記念碑として福岡市の港湾地区に建てられた豊福知徳さんの「那の津往還」 【評伝】長くイタリアを拠点に活躍した豊福知徳さんは戦後、国際的評価を得た数少ない日本人彫刻家だ。作品に多くの穴をうがつ抽象的な作風で知られ、白ワインを愛するダンディーな紳士だったが、歩んできた道は平たんではなかった。  陸軍特別操縦見習士官、つまり特攻予備軍として敗戦を迎え、戦後転がり込んだ木彫家冨永朝堂の福岡県太宰府

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