前作「やすらぎの郷」の続編を期待したらガクッとなる劇中劇の「道」。作者の描きたい戦時の日本は風化の彼方? <やすらぎの刻~道 第1週~第3週>(テレビ朝日系)
前作の「やすらぎの郷」が評判を取り、今回は1年間の大作である。脚本家の菊村栄(石坂浩二)が10年前に書いた満蒙開拓団で悲惨な目にあった山梨の姉妹の脚本が、制作直前になってお蔵入り。冴子(浅丘ルリ子)とマヤ(加賀まりこ)のドラマ出演は消え、代わりに、万事ついてない男・水沼六郎(橋爪功)の話が始まる。
劇中劇の『道』は戦前・戦中の話で、ロクの少年時代を描く。根来公平(風間俊介)は養蚕農家の四男で気が弱