〈書評〉作家たちの充実 文・大倉貴之

普段は作者の年齢など殆ど気にしないのだが、何かのきっかけで作者の年齢を調べると、ジャンルに関係なく、ほとんどが自分より若い作家になっていることに気がつく。おそろしや。注目している作家の1人である奥泉光は自分と同い年であった。最新作『ビビビ・ビ・バップ』を読んでいる途中で、自分が笑顔になっていることに気がついた。めったにないことだ。これには訳があって、本書で描かれる趣味的な様々が全て判るからなのだっ

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