島の住民は92歳のイオさんと88歳のソメ子さんただ2人――老婆たちの冒険

『飛族』(村田喜代子 著) 「大きな翼をはばたかせて、悠々と飛ぶ鳥の姿が好きです。その鳥をモチーフにして小説を書きたいと思いました。それがこの小説執筆のきっかけです。鳥といえば海、と興味が広がり、島で働く海女の話に題材が決まりました。海女の仕事は呼吸と水圧との闘いです。その過酷な暮しが海女の体をきたえ、年を取っても現役で働く。今、老人の寿命が延びたというけれど、それよりもっと強靱な島の老婆の姿を

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE