「ベートーヴェンの交響曲のような音楽を作りたい」と思う日本人たちの歴史

『鬼子の歌 偏愛音楽的日本近現代史』(片山杜秀 著)  先日亡くなった橋本治さんの著書に『恋の花詞集』というのがある。  戦前から戦後にかけての「歌謡曲」の言葉の中に日本人の思いを読み解く、深くもチャーミングな本だ。  そして片山さんの「鬼子の歌」を、私はいわばその続編、「日本のクラシック音楽版」と捉えている。  まず対象とする作品、作家への「愛」がある。それはマニアとして大前提だ。  そこから

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