フランスの女性監督が放つ不穏で官能的なSFホラー

フランスの巨匠クレール・ドゥニの新作映画『ハイ・ライフ』は、驚くほど不穏で官能的だ。サイコホラーのようなぞくぞくとする快感をもたらし、私たちを未知の領域へと連れていく。舞台は、太陽系の遥か彼方を旅する宇宙船。そこには死刑や終身刑を告げられた重犯罪者たちが乗り込み、ある恐るべき実験に参加させられている。元死刑囚たちを演じるのは、昨今、サフディ兄弟の『グッド・タイム』(2017年)など野心的な作品への

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE