《関連》也哉子さんの謝辞(その2)

母は晩年、自分は妻として名ばかりで、夫に何もしてこなかった、と申し訳なさそうにつぶやくことがありました。『こんな自分に捕まっちゃったばかりに、、、』と遠い目をして言うのです。そして、半世紀近い婚姻関係の中、折々に入れ替わる父の恋人たちに、あらゆる形で感謝をしてきました。私はそんなきれい事を言う母が嫌いでしたが、彼女はとんでもなく本気でした。まるではなから夫は自分のもの、という概念がなかったかのよう

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