平成の終わりに花柳幻舟【後編】

■前編はこちら  幻舟に「テロリスト」としての情熱を吹き込んだのは間違いなく彼女の人生である。旅芸人の父と共に生きた幼少期、幻舟は差別と不条理とを理屈ではなく、自らの血肉にして学んだ。 === 旅回り先で生まれた私は、「旅役者、河原乞食」とからかわれ、行く先々で疎外されてきました。 ===  今となっては、これもまた歴史の彼方に消えてしまいつつあるが、かつて日本列島のあちこちには、放浪する人々

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