心の奥底に潜む“欲望”が人を“欲鬼”と変える 人間の本質を問うバトルアクション『欲鬼』レビュー

『欲鬼(2)』(講談社)  25年ほど前から日本を中心に出現しだした“欲鬼”──それは自身の“欲望”を顕現化させ、超常的な力でもってして暴虐の限りを尽くす鬼である。しかし元を正せばその鬼の正体は“人間”。冒頭からそんな欲鬼に襲われた少年・真田哲(さなだ・さとし)は、偶然にも同じ欲鬼である、二十正人(じつなし・まさと)に助けられる。哲は二十のことを、“欲鬼を倒してくれる良い欲鬼”だと勘違いして、母と

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE