【フェルメール事典】第1部(5)「絨毯」海洋国家を象徴するアイテム

『取り持ち女』や『手紙を書く婦人と召使い』には、どっしりとした質感のテーブルクロスが描かれている。このクロス、フェルメール作品に頻繁に登場するのだが、その正体は、中近東から輸入された絨毯。海洋国家として栄えた当時のオランダを象徴するアイテムの一つだ。  絨毯ではあるけれど、あまりに高級品のため、床ではなく机の上に敷いて使用。フェルメールはときに画面上の演出としても利用した。  今回は展示されていな

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