【寅さん50年 男はつらいよを読む-吉村英夫】(25)血のつながりに頼らない家族

源公(佐藤蛾次郎)が「備後屋! 寅、帰ってきたぜ」と、寅次郎の柴又への帰省を知らせると、備後屋は「わぁ、嫌だ嫌だ」と応える(第42作『ぼくの伯父さん』=主なロケ地・佐賀県)。たちまち街全体に伝播する。柴又コミュニティーの親和的雰囲気が生き生きと出ている。「嫌だ」は反語であり、寅の帰郷でまた柴又は活気づくのである。  源公たちの会話は、ほとんど悪罵に近いから、こんな地域共同体は今や現実にはありえない

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE