望遠鏡と虫眼鏡 平成アニメの30年 第8回 『涼宮ハルヒの憂鬱』- 平成18年に刻まれた「現代」のメルクマール

○■いつからが“アニメの現代”か 押井守監督は『うる星やつら』のことを「欲望開放空間」と呼んでいたという。この「欲望解放空間」は登場人物を通じて、視聴者が欲望を解放できるという意味であり、アニメというのは多かれ少なかれそういう側面を備えている。そして『涼宮ハルヒの憂鬱』もまた「欲望開放空間」を担うアニメの系譜に正しくのった作品だった。 この「欲望解放区間」とは大塚英志が、少女漫画の学校をなぞら

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