【阪神大震災24年】息子に語り継ぐ記憶 両親犠牲の野原啓子さん(48) 2019/1/17 父の義弘さん=当時(56)=と母の清子さん=同(53)=を亡くした神戸市灘区の主婦、野原啓子さん(48)は17日、東遊園地(同市中央区)で、高校3年の長男、凌(りょう)さん(18)とともに両親の名が刻まれた銘板に手を添えていた。親子の胸にあるのは、震災の記憶をつないでいく、という思いだ。 震災の数日前、野原さんはタイ旅行に出かけた。出発の日、灘区の実家で清子さんは早起きし、朝食を用意してくれた。