堤清二が晩年の吐露「父に愛されていたのは、私なんです」

【書評】『堤清二 罪と業 最後の「告白」』(児玉博・著/文藝春秋/1400円+税) 【評者】鈴木洋史(ノンフィクションライター)  一大企業グループを育て上げた経営者にして、華やかな受賞歴を誇る作家が、奥深い胸の内に抱えてきた感情をあまりに赤裸々に吐露する姿に、何度か息を飲んだ。  本書は、2013年に亡くなった堤清二=辻井喬を、その死の前年にロングインタビューした内容をもとに、父・堤康次郎との愛

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