ストーリーよりも「心象を語る描写力」が魅力の本、10選 2018/12/8 夏目漱石の贈呈本も 本を読み始めたのは早かった。子供の頃、一番上の伯父の家に本がたくさんあったんです。 彼の父、つまり僕の祖父は何度も結婚していて、末っ子の母には何人も兄貴がいた。彼らが置いていった本が、祖父の本とともに家に残っていたんです。旧制高校生の好きそうな本に混って、夏目漱石からの贈呈本なんかもありましたね。 僕は祖父の家に遊びに行くと、蔵書から勝手に本を取り出して持って帰っていました。最