【石野伸子の読み直し浪花女】小松左京・不滅のSF魂(3)2つのタブー 漫画家デビューの事実、日本沈没の続編

空前のヒットとなった「日本沈没」。小松左京はこの作品を書くのに9年の歳月をかけた。  構想のきっかけを得たのは、「サイエンティフィック・アメリカン」や「ナショナル・ジオグラフィック」などの外国の科学雑誌。地球物理学の世界で「海洋底拡大説」が注目されていることが紹介され、これでウェゲナーの大陸移動説が復活するのかと興奮したことにある、と自伝などで述懐している。  ウェゲナーは気象学者で1912年に「

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