「釜石の日常」カメラに収め68年 復興2度見つめた写真愛好家、故郷に別れ 2016/9/10 戦時中に米英軍の艦砲射撃に襲われ、東日本大震災では大津波にのまれた岩手県釜石市。その都度、自宅を失いながらも、68年にわたって釜石の街並みや住民の暮らしなど「日常」をカメラに収め続けた男性がいる。元郵便局員の小川誠也さん(88)。「ここは人がいいんだよ。人が」。釜石を愛し、釜石とともに人生を歩んだ小川さん。しかし、今月初め、一人静かに故郷を後にした。 叔父の遺品のカメラと出会い カメラを構える小川