都合の悪さで忘れられている90年代を再び……「宝島30」(下)

考えてみれば、1990年代というのは奇妙な時代で、妙な雑誌が次々と創刊されては消えていた。まだ、インターネットのない時代。情報源として雑誌は欠かせなかった。そして、人はカネを払う価値のある雑誌を探し、出版社は、それに応えようとしていた。  何よりも、つくっている側も雑誌の値段分以上の情報を読ませようという意志が強かった。  そうした中で、表のメディアでは扱わない事象を掘り下げて描いていくスタイルの

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