機関車の汽笛がウォホポーッ! エロのメタファーが今読んでも面白い、宇能鴻一郎の官能小説 2016/7/6 手の甲にキスなんかされたの、生まれてはじめてなんです。 映画では、よく、見るけれども。 ゾクッ、としちゃった。しびれが、手の甲から、お乳の先に、走るみたいな気持。 それも、唇をくっつけられるときより、離されたあとの方が、感じたんです。 冒頭から「何を言っているんだお前は」という文章で恐縮だが、これは今年に再刊された宇能鴻一郎の官能小説『むちむちぷりん(徳間文庫)』(徳間書店)からの引用だ。 宇能