「兵隊やくざ」余話 編集委員 上別府 保慶

座頭市と並ぶ勝新太郎さんの当たり役に、東京五輪の翌年の1965年に撮った大映映画「兵隊やくざ」の大宮貴三郎があった。 勝さん演じる大宮貴三郎は浪花節語りになる夢を果たせず、やくざの用心棒になった暴れん坊。召集されて旧満州の国境部隊に配属されるや、威張り散らす古参兵や上官、果ては憲兵までやっつける。当然、ピンチに陥るが、田村高廣さん演じる大学出のインテリ・有田上等兵が策を練り、これを助ける話だった。

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