最後の伏線回収で“ゾワッ”『クリーピー』作者の原点、鳥肌が立つミステリー

『深く、濃い闇の中に沈んでいる』(前川 裕/文芸社)  うだるような暑さが続き、夜な夜な“ゾワッ”とくる涼しさを欲する人も増えてくる季節柄。幽霊ももちろん怖いのだが、やはりいちばん怖いのは「人」だと筆者は思う。怨念、恨み、憤り、悲哀、執着…。ある状況に置かれた人物が抱くそのような感情は、かなり危険で、悲しく、恐ろしい。 『深く、濃い闇の中に沈んでいる』(前川 裕/文芸社)というミステリー小説は、ま

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