宗教には「父」「母」の二つの型がある、と作家の遠藤周作さんは書いている…

宗教には「父」「母」の二つの型がある、と作家の遠藤周作さんは書いている。父なる神が自分を裏切った人間を怒り、裁き、罰する宗教。対して、神が母のように過ちを許し悲しみに手を差し伸べる宗教がある、と▼かくれキリシタンたちに大事だったのは後者だった。伝え持っていた聖絵、聖像の中では聖母の絵やマリア観音が数多い。「母の宗教」をこそ必要とした▼殉教者のような勇気を持てぬ悲哀がある。負い目や劣等感も。踏み絵を

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE