世界のベストセラーを作った「日本マンガ史」解体“深”書!(4)画期的だった描写方法

 さて、「世界初の漫画的表現」と呼ばれるのは、平安時代末期の12世紀に描かれた絵巻物「鳥獣人物戯画」だ。この作品では、ジャンプする猿や、坂を滑り落ちるウサギの体に斜線を入れて動きを表現している。単純な描写法だが、これを初めて描いた人は得意絶頂となったことだろう。こうした漫画表現の原点は、現代に受け継がれる。 昭和40年代、一時はライバル誌の「少年サンデー」に大きく水をあけられていた「少年マガジン」

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