舞城王太郎「Would You Please Just Stop Making Sense?」/乗代雄介「本物の読書家」

小説にとって「結末」とは実に厄介なものだと思う。何であれ物語と呼べるような要素があるからには、当然ながら最後にはそれなりの決着を付(つ)けなくてはならない。説得力のある結末、なにげない結末、意外な結末、いろいろな結末のあり方が考えられるわけだが、小説には常に必ず「最後の1行」というものがあるのだから、そこまで読んだら全編の終わり、その続きはないということが厳然たる事実である以上、たとえ作者が敢(あ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE