【ミナミ語り場 人類学者・中沢新一さん】おばちゃんは「神」 生と死が近い千日前「お笑い」はここから
大阪人に大阪がわかっているとはかぎらない。空気のようなものだからだ。山梨県出身で、長く東京で暮らす中沢新一さん(68)は若いころから、機会あるごとに訪れては歩き回ってきたという。大阪を愛する人類学者の観察は大阪人の意表を突く。
「大阪の人の会話はそれらしく話しているようでも、中身のないことが多い。それでいて、重要な意味は伝わっている。実に巧みなんですよね」
説明を読み解けば多分、こんな会話もそ