【瀬戸内家族】祖母 島に培われた慈顔たたえ 写真家・小池英文

祖母の葬儀のために先日妻の実家を訪れた。  連載にも何度か登場しているので、顔をご存知の方もいるかもしれない。九十歳を前に舞踊の師範を引退以来、急に衰えが目立ち始めたという。  両親が共働きだったこともあり、妻は小さい頃から祖母と多くの時間を過ごしてきた。悪戯をして腕に灸(やいと)を据えられたり、髪を染めてパーマをかけたら口を聞いてもらえなくなったりと、最近は孫に甘い祖父母が多い中、昔気質の厳しさ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE