江戸時代、夏バテ予防にどんなものを食べていた? 江戸料理のうんちくが身につく『ハレのヒ』にほっこり
『ハレのヒ タヌキの良いふるまい』(フジモト/講談社)
10年ほど前、筆者がある雑誌で寿司特集を作った時のこと。銀座など都内の寿司店に取材をするたび、職人の方に「江戸前(寿司)」の定義をたずねて回ったことがあった。彼らから返ってきたのは「江戸前とは握り寿司」から、「職人仕事を施したもの」「東京湾や江戸城(から見える海)でとれた魚を使うこと」などと十人十色で、イマイチ正解がつかめず悶々とした記憶が