【浪速風】一人でしゃべるな、黙り込むな…「話芸の神様」が遺した会話の極意(4月4日) 2018/4/4 徳川夢声=むせい=(1894〜1971年)は「話芸の神様」と呼ばれた。活動写真の弁士からスタートし、漫談、俳優、さらに直木賞の候補にもなった文筆家として活躍した。元祖マルチタレントである。吉川英治原作の「宮本武蔵」を朗読したラジオ番組は一世を風靡(ふうび)した。 ▼戦後まもなくの名著「話術」が新潮文庫で復刻された。一読、内容がちっとも古くないのに驚いた。しかも文章が平易でわかりやすい。「ハナシは