暴動の中、夢をくぐって真我へ – 『ゼアズ・ア・ライオット・ゴーイング・オン』 ヨ・ラ・テンゴ

愛と平和の60sが終わり、現実が重くのしかかる1971年、スライ&ザ・ファミリー・ストーンが放ったアルバム『暴動』は、現代のフランク・オーシャンにまで綿々と繋がる内省的なファンクの原点だ。そしてこの名盤とほぼ同じ原題を掲げたヨ・ラ・テンゴの新作。両者に共通しているのは、時代の社会的背景、過激なタイトルとは裏腹に、個へと沈みゆくような感覚だ。ここでの彼らはノイジーなギターではなく、ウッドベースが奏で

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