【文豪の湯宿】泉鏡花の出発点となった金沢の奥座敷

群青色の壁が印象的な雲井の間。鏡花は大正8年に書き始めた長編「由縁の女」でも辰口温泉を龍内温泉として登場させている  文豪たちの作品に登場する温泉宿を訪ねる連載「文豪の湯宿」。今回は「泉鏡花」の「まつさき」(石川県・辰口温泉)だ。【写真】火事で多くの遺品が焼失したが、硯箱は無事だった*  *  *〈叔母の家に急用があつて、故郷から六里来た。(中略)これから田圃路を一里半、開発といふ山を一ツ越すと

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE