【訃報】石牟礼道子さん 水俣の慟哭「書かずには死なれんと思った」

「書かずにはいられんかった」。10日死去した作家、石牟礼道子さんは、代表作「苦海浄土(くがいじょうど)」で、水俣病に苦しみ、言葉までも奪われた患者たちの思いを、丁寧に拾い上げていった。  熊本県河浦町(現天草市)で生まれて間もなく水俣市に移り住んだ。戦後、国民学校の代用教員を退職して結婚。家事や子育ての傍ら執筆活動を始めた。  化学工業メーカー、チッソが、有機水銀を含んだ工場廃液を垂れ流し、汚染さ

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