桃井かおりが生んだ狂気の女「観客の美意識と知性を信じ、媚びずに作った」 2016/8/19 桃井かおりの監督第2作「火 Hee」が公開される。原作は芥川賞作家・中村文則の短編小説で、放火を犯した娼婦が精神科医と対話しながらその生涯を独白する物語だ。桃井が監督、脚本、主演、そして衣装や小道具までを一手に引き受け、ロサンゼルスの自宅でわずか10日間で撮影。主人公が一人称でただただ話し続けるだけという原作から、重い業を背負いながらも消えない炎のように生に執着する女を生み出した。見る者に女の存在