心には若さを、唇には歌を持て – 『ハウ・トゥ・ソルヴ・アワ・ヒューマン・プロブレムス』 ベル・アンド・セバスチャン
昨年から今年にかけて発表してきた連作EPをまとめた本作のタイトルは、新聞論評や哲学書の題名めいていて今の混沌とした世相にぴったりだと思う。ポリティカルな感慨をこめた④を始めとして楽曲のそこここに「現実」に対する失意は影を落としているものの、ソウル/ディスコ/シンセ・ポップ系のダンサブルな軽快さを主体とする内容は悲嘆よりオプティミズムを残す。と同時にカントリーやボッサ、サイケ、ガール・グループ、サン