【エンタなう】濃密な美とエロスと平和への願いが詰まった大林映画の集大成「花筐/HANAGATAMI」

がん余命宣告を受けた大林宣彦監督による渾身の映画「花筐/HANAGATAMI」は、ページをめくる手がとまらない小説のような169分間。場面転換にクラクラする。  太平洋戦争前夜の佐賀・唐津を舞台にした青春群像だが、軍靴の音と同等にエロスの描写が濃密だ。妖艶な未亡人の叔母(常盤貴子)が生活する唐津に移り住んだ17歳の俊彦(窪塚俊介)は新学期を迎える。美少年の鵜飼(満島真之介)や虚無僧のような吉良(長

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

CLOSE
CLOSE