元電通の青年失業家を暴走させた「人生を変える10冊」 2017/11/19 マルクス資本論“文学” 1位は大長編を読む喜びを味わえる小説です。数年前に「第九」を歌ったとき、『ジャン・クリストフ』を読まないとベートーベンはわからないと、指揮をしてもらった齊藤一郎さんに言われ、手にとりました。 ベートーベンがモデルといわれる主人公は、最初、めちゃくちゃ性格が悪い。口も悪いし、人を見下している。そんな人間が成熟していく過程が描かれていて、大長編でしか得られない満足感を存分に得ら