【見解】世界が待ってる独自の“響き” 小郡支局・ 大矢和世

◆カズオ・イシグロの魅力 英作家カズオ・イシグロさんが長崎出身と知ったのは、評論集「カズオ・イシグロ-境界のない世界」(2011年刊、平井杏子著)を読んでからだった。その後、イシグロさんの「わたしを離さないで」を読んだときの感慨は忘れられない。主人公の「わたし」が語る寄宿学校での日々はみずみずしく、だからこそ、彼女たちの直面する運命が顔をのぞかせたとき、自分が立つ世界までもぐらりと揺らぐような衝撃

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