原爆で全滅した「移動演劇隊」が見たもの 2017/10/26 『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(堀川惠子 著)――著者は語る 『戦禍に生きた演劇人たち 演出家・八田元夫と「桜隊」の悲劇』(堀川惠子 著) 『チンチン電車と女学生』や大宅賞受賞作の『原爆供養塔』で被爆した広島を描いてきた堀川さんが、足掛け十四年かけて積み重ねてきた作品である。 「作中の『桜隊』は、二〇〇四年に当時務めていた広島テレビを退職し、フリーになったときから