柳広司さんが「書き終えるまでは死ねない」と意気込んで書いた小説 2017/10/4 記憶に残る前から好きだった 『風神雷神』にまつわる最初の記憶は、小学校に上がる前だから、かれこれ45年以上も昔の話になる。 Photo by gettyimgaes 死んだ親父が売れない絵描きだったこともあり、家の壁にはいつも絵や写真が貼ってあった。本物ではない。美術雑誌の付録だったのか画集を切って貼っていたのか今となっては確かめようもないが、絵や写真は定期的に貼り替えられた。 覚えている