室町時代に怨霊、呪術を投入した皆川博子。伝奇小説の金字塔――究極の徹夜本!

世の新刊書評欄では取り上げられない、5年前・10年前の傑作、あるいはスルーされてしまった傑作から、徹夜必至の面白本を、熱くお勧めします。 ◆◆◆ 『妖櫻記』(皆川博子 著)  戦国時代や幕末と比べ人気が低い室町時代だが、応仁の乱に関する研究書が四十万部超のベストセラーになり、多少は注目度が上がりつつある。皆川博子『妖櫻記』がこのタイミングで復刊されたのも何かの縁だろうか。  本作は、応仁の乱に

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