踊る小人たち 〜山口敏太郎本人の実話怪談〜 2017/9/2 提供:リアルライブ 筆者の祖母が亡くなってから、もう十五年以上の歳月が流れた。祖母は昔ながらの豊富な知恵と豪快な性格を併せ持つ女性であった。そんな祖母も最晩年は痴呆がひどくなった。あるときなど、古時計から小人が降りてくると言い出した。 「どないした ばあちゃん? 」 「毎回毎回、時計がなる度に小人がいっぱい降りてきて輪になって踊るんよ。たまらんわ」 祖母はヒステリックになりながら、筆者に訴えたこと