もはや他人事じゃない! 「初恋」と思い出、「不倫」と諦め――『カルテット』の脚本家が手掛ける、残酷な男女のストーリー

『往復書簡 初恋と不倫』(坂元裕二/リトル・モア)  会えない時間が愛を育てる…昔、そんな歌詞の歌があったような気がする。恋しい人に会えないとき、自分の頭の中にあるその人の記憶を手繰り寄せて、その人が放った言葉、しぐさ、伝わってきた体温や匂いを思い出し反芻する。目の前に生身の相手がいないからこそ、その記憶はいくぶん美化され増長されて、くすぶっていた導火線には再び火がついて、思いは激しく燃え盛ってい

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